屋根に敷設された特殊なシートの表面に少量の温水を流して雪を溶かす流水式の屋根融雪システムです。シート

 は屋根の傾斜方向に沿って第1の通路系統と第2の通路系統を持ち、これらを複数並列に配置する構造を備えて

 います。第1の通路系統は流水を2軸方向に拡散させ、第2の通路系統は流水の滞留通過領域として機能します。


 流下する水には収束し蛇行する性質がありますが、シート敷設面に散水された温水は流下する過程で屋根全体に

 バランスよく拡散され、均一な温水薄膜(ウォーターフィルム)を形成します。 屋根面に多少の凹凸があっても

 水膜は偏流せず、熱媒体(温水)は均等分布流を確実に繰り返し再現します。



 右端の列と同じ量の温水が流れています。シートは流水を平面状に広げ収束させません。均一な融雪面が形成

 され、屋根面はどの部位も安定した融雪効果を発揮します。 (標準散水量:毎分300〜500cc/u)



 屋根面に落下してきた雪粒子は、水膜に接触した時点で温水を吸収し、瞬時に融解されて流下します。大雪

 警報下であっても屋根は常に無積雪の状態で保たれ、雪庇/氷柱/雪塊の落下/軒樋脱落事故の発生原因を

 根本から解消します。



 シート敷設面はご覧の通り効果抜群です。消雪シートの確かな性能と信頼性は全国の豪雪地帯で高く評価され、

 今日では1000平米を越える大型施設、消防署に採用されています。



       ・平成5年  岡山県新技術振興財団による研究助成

       ・平成5年  財団法人省エネルギーセンター会長賞受賞(ENEX93)

       ・平成6年  岡山県先端技術認定

       ・平成6年  倉敷市地域産業活性化推進事業認定

       ・平成7年  地場産業振興対策補助事業認定

       ・平成9年  創造法指定 岡山県オンリーワン企業助成事業 県知事認定