7月下旬から8月上旬のピーク時、畳1枚の面積に約1万キロカロリーの太陽熱が降り注いでいます。

  1800uの屋根なら日中1000万キロカロリーの輻射熱を受けていることになります。日中、これだけの大量

  の熱をいったん受けながら四方八方に熱をまき散らし、屋根面は徐々に温度を上げていきます。屋根の温度

  上昇には限界があり、上限は概ね70℃前後です。問題になるのは、屋根裏に移動してくる熱です。この熱が

  人間に大きな不快感を与えます。

  熱はとても分かりにくい存在です。そこで無理やりですが、こんな説明をして理解していただくようにしています。

  太陽の輻射エネルギーは光として地球を照らしています。 とても暑い照明光です。

  人間の目はその光の約半分が日射光として目に見えています。残りは見えません。

  日傘でそうした光をさえぎり水をかけて冷やす、これが屋根冷却の考え方ということになります。

  そして、この日傘の役割を担うものがパテジソンシートであるわけです。




 

  熱せられた屋根材からは目に見えない熱が放射されます。 また、屋根材に接触した建材を伝い、また屋根裏

  に接触して加熱された空気は対流をおこして熱を伝えます。 断熱材にはそうした熱の移動を妨げるのにとりあ

  えず効果があります。

  ところが、分厚い断熱材を設置しても熱をさえぎることは至難の業です。断熱材も結局のところ日傘なのです。

  熱の遮断はできてもそれ自身が加熱されてしまいます。 断熱材でありながら発熱源になり代わるのです。

  ただ、この分厚い断熱材の日傘はすぐには温まりませんから屋根裏が暖まるまでに時間を稼げます。 でも、

  やがてそのもの自身が熱くなり断熱効果は失われていきます。 天井板、壁、床、家具も温まっていき、これら

  の物すべてが熱を蓄熱し夕方を過ぎてもすぐには冷えません。 人間の皮膚はこうした低温度帯域の輻射熱

  には敏感に反応しとても不快に感じます。

  超鋭敏な視力であれば、真っ暗であるはずの屋根裏も明るい空間に見えるでしょうか。




 

  屋根の冷却管理技術についてパテジソンには独自の理論があります。

  簡単に申し上げれば、屋根の温度を約45℃に下げるか、あるいは約25℃まで下げるかの2つの方式のどち

  らを選択するかが基本にあり、散水量と表面温度の関係を計算によって求める解析方法です。

  また、天井裏空間の恒温管理により、空間空気層の相対湿度は乾燥方向への傾向を示し、表面結露は問題

  になりません。




 

  『屋根板面温度を25℃まで下げられれば、天井側からの熱の流入はカットできます。


  側壁側の断熱性が充分に確保されていれば、実に快適な室内空間となります。

  エアコンは使わずとも扇風機で過ごせます。





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